
PHP 8.5はWordPressで使える?更新前に確認したい対応状況と注意点
「PHPを更新するなら、新しい8.5を選べばよい?」「WordPressのサイトで問題なく動く?」。サポート期間を長く確保したい一方、互換性が気になる方も多いと思います。
PHP 8.5のPHP公式によるセキュリティサポートは2029年12月31日までの予定です。移行先として検討できますが、WordPress本体の対応だけでなく、テーマ、プラグイン、独自機能、サーバー設定も確認してから切り替えましょう。
※この記事は2026年11月3日時点の情報です。サポート予定や各製品の対応状況は、公開・作業前に再確認してください。
2026年10月のセキュリティ修正について
PHP公式は2026年10月21日、重大な脆弱性2件を修正したPHP 8.5.12を公開しました。利用中の環境にこれらの修正が適用されているか、サーバー会社に確認してください。提供会社が独自修正を適用している場合、表示される番号だけでは判断できないことがあります。
10月23日には、特定の設定とアプリケーションの組み合わせに限る追加の注意喚起も公表されています。上記2件への修正だけですべての環境が安全と決めつけず、管理担当者や提供会社と最新の案内を確認しましょう。
参考:PHP公式・2026年セキュリティ案内/10月23日の追加案内
PHP 8.5のサポートはいつまで?
PHP公式の予定では、8.5のアクティブサポートは2027年12月31日まで、その後のセキュリティサポートは2029年12月31日までです。サポート期間中も修正は順次公開されるため、8.5にしただけで今後の更新が不要になるわけではありません。
サーバー会社に、修正版が自動で適用されるか、独自の修正を提供しているか、利用者側の操作が必要かを確認しましょう。表示されるバージョン番号だけで修正の有無を断定できない場合もあります。
WordPress本体が対応していれば、そのまま更新できる?
WordPress公式は、WordPressとPHPの組み合わせごとの対応表を公開しています。まず、現在使っているWordPress本体のバージョンとPHP 8.5の組み合わせを表で確認しましょう。WordPress公式の推奨環境はPHP 8.3以上です。
ただし、対応表の対象はWordPress本体です。実際のサイトにはテーマ、プラグイン、フォーム、会員機能、予約、決済、独自プログラムなどが含まれます。それぞれの提供元がPHP 8.5に対応しているかを調べ、サイト全体で検証する必要があります。
参考:WordPress公式・PHPとWordPressの互換性/WordPress公式・動作環境
PHP 8.5への移行で確認したいこと
外部連携や画像処理の警告
PHP 8.5では、従来使われていた一部の関数が非推奨になっています。たとえば外部通信に使われるcurl_close()や、画像処理に使われるimagedestroy()が該当します。非推奨は、ただちに関数が削除されたことを意味しませんが、該当する処理から警告が出る場合があります。
プラグインや独自コードで警告が出た場合は、開発元が対応版を出しているか確認し、必要に応じて修正します。警告を非表示にするだけで原因が解決したとは判断しないことが大切です。
サーバーの設定
PHP 8.5ではOPcacheがPHP本体に組み込まれ、従来の拡張ファイルを読み込む設定が残っていると警告が出る場合があります。レンタルサーバー利用者が自分で設定を変更する必要があるとは限りません。独自にPHPの設定を管理している場合は、サーバー管理者に設定とログの確認を依頼しましょう。
運用に必要な処理を一通り試す
トップページが見えるだけでは、記事更新や予約・決済、メール通知まで動くとは限りません。テスト環境で、日常業務に必要な操作とエラーログを確認します。テスト注文やメールは、実際のお客様に届かない方法で行いましょう。
PHP 8.4と8.5で迷ったときの考え方
2026年11月3日時点のPHP公式のセキュリティサポート期限は、8.4が2028年12月31日、8.5が2029年12月31日の予定です。8.5のほうが長い一方、使っているテーマやプラグインが8.5に対応していない場合は、更新や代替の検討が必要です。
どちらかを一律に選ぶのではなく、サーバーでの提供状況、サイト側の互換性、サポート期限、修正にかかる時間を比較します。8.4を選ぶ場合も、将来8.5以降へ移行するための見通しを立てておくとよいでしょう。
8.5へ更新する前のチェックリスト
- 対象ドメインでPHP 8.5を利用できるか、サーバー会社に確認する。
- WordPress本体とPHPの公式対応表を確認し、テーマ・プラグイン・独自機能の対応情報も調べる。
- ファイルとデータベースのバックアップを取り、復元・切り戻しの方法を確認する。
- 本番に近いテスト環境でページ表示、管理画面、フォームと通知、予約や決済などを確認する。
- 警告・エラーの原因を確認し、不具合を解消してから本番への反映を判断する。反映後も主要機能を確認する。
PHPの設定を戻すだけでは、変更したファイルやデータベースは元に戻りません。復旧に必要な範囲と担当者を決めておきましょう。
よくある質問
PHP 8.5にすると必ず表示が速くなりますか?
速度はサイトの作り、サーバー、キャッシュ、通信など複数の条件に左右されます。更新前後の同じ条件で計測し、判断しましょう。
WordPressの更新とPHPの更新は同じ作業ですか?
通常は別々に管理します。WordPressを更新しただけでサーバー側のPHPまで更新されたとは限らないため、それぞれ確認してください。
対応状況が分からないプラグインはどうすればよいですか?
提供元の案内を確認し、分からなければ問い合わせたうえで、テスト環境でも動作を検証します。保守が止まっている場合は代替手段を検討しましょう。
PHP 8.5への更新を検討している方へ
すぐウェブでは、現在のサイトとサーバーの状況を確認し、PHPの更新に向けた対応をご相談いただけます。どのバージョンを選ぶべきか迷ったら、まずはご相談ください。
参考情報
自社サイトの対応、そのままご相談ください
「うちのサイトは関係ある?」という段階からご相談いただけます。PHPのバージョンが分からなくても大丈夫です。作業は、内容と費用にご合意いただいてから始めます。
